家づくりの知識

フルリフォーム徹底解説!リノベーションやスケルトンと違うの?

リノベーションとフルリフォームの違いって何?

住まいを新しく生まれ変わらせたいと考えたとき、「リノベーション」と「フルリフォーム」という言葉を耳にすることが多いでしょう。どちらも住まいを大きく生まれ変わらせる工事のことで、 私たちはこの2つを同じ意味と考えています。

当社のリフォームは、古くなった部分を直すだけの「修繕」ではありません。
お客様一人ひとりの「こんな暮らしがしたい!」という想いに合わせ、住まい全体を見直し、より快適で心地よい空間へと生まれ変わらせることを大切にしています。

スケルトンリフォームはフルリフォームに含まれる!

スケルトンリフォームとは、コンクリートの構造躯体だけを残し、天井・壁・床・配管・設備までをすべて解体し、ゼロからつくり直す最も大がかりなリフォームのことです。
古いマンションでも、新築同様、あるいはそれ以上の快適さを実現できます。

リノベーションやフルリフォームも住まい全体を新しくする工事を指すため、スケルトンリフォームはこれらに含まれる“工事範囲が最も広いスタイル”と言えます。

フルリフォーム(リノベーション)は「住みながらの工事は難しい」

フルリフォームを検討される方からよくいただくご質問のひとつが、「住みながら工事できますか?」というものです。
結論から申し上げると、弊社では住みながらのフルリノベーション(全面改修)はお勧めしておりません。
一時的に仮住まいへのお引越しをお願いしております。その理由をいくつかご紹介します。

1.音・振動・粉塵・においが多く発生する

フルリフォームでは、床や壁の解体、下地づくり、設備交換など多くの工程で騒音や振動が発生します。粉塵(ほこり)や塗料・接着剤などのにおいもあるため、体調を崩される方もいらっしゃいます。
マンションの場合、共用部での切断や組み立て作業が禁止されているケースが多く、室内での加工作業が中心となるため、生活スペースとして使い続けるのは現実的に困難です。
特に小さなお子さまやご高齢の方がいるご家庭では、健康面への配慮が必要です。

2.関連する場所を広く工事する必要がある

古くなった給排水管や電気配線、ガス管などを更新するケースも多くあります。
これらは床下・天井・壁の中を通っているため、関係する経路全体を解体しなければなりません。
また、浴室・トイレ・キッチンなどの水まわり設備は一時的に使用できなくなるため、室内で生活を続けるのは現実的に難しくなります。

3.工事を効率的に進めて費用を抑えるため

空室の状態であれば、すべての部屋を同時に工事できるため、工程を効率的に組むことができ、結果として工期短縮とコスト削減につながります。
一方で、住みながらの工事では作業エリアを限定し、家具の移動や養生を繰り返しながら進めるため、どうしても工期が長くなり、費用も増える傾向にあります。

弊社では、工期スケジュールや仮住まいの時期についても事前に丁寧にご説明しています。
「住みながらできる?」「どのくらいの期間が必要?」など、気になる点があればお気軽にご相談ください。
お客様の生活スタイルに合わせて、最適なリフォーム計画をご提案いたします。

 フルリフォームに最適なタイミングとは?

フルリフォームを行うタイミングは、住宅の老朽化だけが理由ではありません。
多くの場合、ライフイベントや暮らし方の変化がきっかけになります。
ここでは代表的な3つのタイミングをご紹介します。

1.中古住宅の購入

中古住宅を購入し、自分たちの好みに合わせてリフォームするスタイルは、立地や広さ、そして予算のバランスを取りながら理想の暮らしを実現できるのが魅力です。
新築よりもコストを抑えつつ、間取りやデザインを自由にカスタマイズできるため、「自分らしい家づくり」が可能になります。
たとえば、水まわりを一新したり、和室をリビングに変えるなど、暮らし方に合わせたリフォームで快適性を高められます。
住みたいエリアを優先しながら理想の住まいをつくれる「中古×リフォーム」は、今、多くの世代から選ばれている新しい住まいのかたちです。

2.親族の家を住み継ぐ

リフォームで思い出の残る家を大切にしながら、今の暮らしに合う形へ整えることができます。
水まわりや内装をまるごと一新することはもちろん、昔ながらの雰囲気を活かすことでコストを抑えつつ家族の歴史を感じられる空間に仕上げることもできます。
建て替えよりも費用を抑えながら、家の記憶と価値を次の世代へつなぐことができるのが「住み継ぐリフォーム」の魅力です。近年は「再生型リフォーム」として注目されています。

3.子供の独立、子供家族との同居

子供の独立や、子供家族との同居は、暮らし方が大きく変わる節目です。
が巣立ったあとは、使わなくなった部屋を趣味や在宅ワークスペースにしたり、段差をなくして将来に備えるバリアフリー化を進めるなど、「これからの自分たちの暮らし」に合わせたリフォームが人気です。

同居をきっかけにしたリフォームでは、戸建てなら玄関やキッチンを分ける二世帯仕様や、水まわりの増設など、お互いの生活リズムに配慮した間取りがポイントです。
いずれの場合も、家族の変化に合わせて住まいを柔軟にアップデートすることで、快適で安心できる住環境をつくることができます。

まとめ:住まいは「暮らし方」から考える

住まいづくりで大切なのは、「どんな暮らしがしたいか」という視点です。
フルリフォームやリノベーションを検討される際は、「今の不満を直す」だけでなく、「これからの暮らし方を描く」ことから始めましょう。

「リフォームしようかな」と思われたら、まずはリフォームショップへお問い合わせください。
間取り図などの画像をLINEまたはメールでお送りいただければ、現地調査を行わずにご相談いただけます。