家づくりの知識
リフォームに役立つ!住まいの寸法と間取り変更
リフォームに関わる住まいの寸法

リフォームで理想の空間をつくるとき、色や素材、デザインと同じくらい大切なのが「寸法(スケール)」です。 ドアや通路、キッチンや洗面台の高さなど、住まいの各部寸法は日々の使いやすさや快適性を左右する要素。
ここでは、マンションリフォームで知っておきたい住宅の基本寸法や考え方を紹介します。
住まいの寸法一覧表(一般的な目安)
通路の幅
| 項目 | 位置・寸法 | 備考 |
| 廊下 | 78cm以上(車椅子は90cm以上) | 主要動線の目安 |
| 一人で通過 | 60cm以上 | 家具間など |
| 半身ですり抜け | 40cm以上 | 最小限の通路幅 |
ドア
| 項目 | 位置・寸法 | 備考 |
| 高さ | 2m | ハイタイプもあり |
| 居室開口幅 | 60cm以上 | |
| トイレ開口幅 | 50cm以上 | |
| 脱衣室開口幅 | 65cm以上 | 洗濯機搬入出のため |
トイレ&洗面室
| 項目 | 位置・寸法 | 備考 |
| 紙巻器 | 便座先端から10cm離し、 上端を床から70cm | 二連タイプも同じ |
| 洗浄リモコン | 下端を紙巻器から10cm離す | 操作しやすく配置 |
| トイレタオル掛け | 床から130cm | 手を伸ばしやすい高さ |
| 浴室前バスタオル掛け | 床から130cm | 床にバスタオルが付かない |
| 洗面タオル掛け | 床から130cm | 洗面台にフェイスタオルが付かない |
| 洗面台天板 | 上端80cm | 標準 |
| 洗濯機置場(ドラム式) | W74×D64cm | 一層式はW64×D64cm |
| 洗濯水栓の高さ | 中心が床から135cm | ホース取り回し考慮 |
キッチンまわり
| 項目 | 位置・寸法 | 備考 |
| レンジフード下端 | 床から170cm以上 | 加熱機器から80cmは離す |
| キッチン天板 | 床から85cm | 身長÷2+5cm目安 |
| キッチン奥行 | 65cm | 標準サイズ |
| 食器棚奥行 | 45cm | 皿や調理家電を置ける |
| キッチン背面通路 | 80cm以上 | スライド収納や二人作業は90cm以上 |
| 対面カウンター高さ | 床から110cm | ダイニングとのカウンター |
| 冷蔵庫置場 | 75×75cm以上(500L未満) | 放熱スペース確保 |
| 電子レンジ | W50×D40cm(30L未満) | |
| トースター | W35×D35×H25cm | |
| 炊飯器(5.5合炊) | W30×D40×H45cm | Hは蓋開閉を考慮 |
| 電気ケトル | W20×D20×H25cm |
部屋
| 項目 | 位置・寸法 | 備考 |
| ダイニングテーブル | 80×120cm | 4人掛け |
| 椅子 | W50×D50cm+前30cm | 立ち座り分の余裕 |
| 机 | W100×D70×H70cm | デスク |
| ソファ(1人分) | W60cm | 人数×60cmが目安 |
| テレビ位置 | 画面中心=座位目線 | 目の高さ基準 |
| カーテンレール | 窓より左右10cm長く | 見た目のバラン |
| ベッドサイズ | L200cm×シングルW100・セミダブルW120・ダブルW140・クイーンW160 | フレームを除くマッドレス |
| 本棚 | D30cm | 書籍収納の標準 |
| クローゼット | D60cm | ハンガー奥行確保 |
| 枕棚高さ | 床から170cm(上端) | 収納上段 |
| 中段高さ | 床から80cm(上端) | 収納中段 |
| 可動棚柱 | 天井高の中心芯 | レール位置 |
| スイッチ高さ | 床から125cm(中心) | |
| コンセント高さ | 床から25cm(中心) |
寸法は単なる数字ではなく、「人の動き」や「生活動線」に直結する設計要素です。
使う人の身長や生活スタイルによって、最適なサイズは少しずつ異なります。
設計段階でこれらの基本寸法を意識し、自分たちの暮らしに合った寸法に調整することが、リフォーム成功の第一歩といえるでしょう。
間取り変更リフォームで、暮らしやすい住まいへ
リフォームは、古くなった設備を新しくするだけでなく、「家の使い方そのもの」を変えられるのが大きな魅力です。
なかでも「間取り変更」は、暮らし方に合わせて住まいを再構築できる人気のリフォームメニュー。
ここでは、実際に多くのお客様に選ばれている代表的な間取り変更例をご紹介します。
和室をリビングと一体化して広々LDKに

定番人気は、和室を取り込んでリビングを拡張するプラン。
押入れをクローゼットに変え、従来の壁を間仕切ドアにすれば、開放的にも個室にも使える柔軟な空間に。
明るく広々としたLDKに生まれ変わることで、家族が自然と集まる居心地の良い空間になります。
独立キッチンを対面・オープンキッチンに

「料理をしながら家族と会話したい」というニーズに応え、
壁で囲われたキッチンを対面型オープンキッチンにするリフォームが人気です。
吊戸棚や壁を撤去することで視線が抜け、リビング全体が広く感じられます。
費用を抑える「吊戸だけオープン」プランも好評。
キッチンが“家の中心”となり、共働き世帯や子育て世帯からも選ばれています。
部屋を分割して新たに個室をつくる

在宅ワークや勉強スペースとして、新しい個室を設けるリフォームも増えています。
間仕切壁でしっかり仕切るほか、クリアパーテーションを使って明るさを保つ工夫も可能。
家族構成や働き方の変化に合わせて住まいを進化させることで、
限られたスペースでも驚くほど快適な空間を実現できます。
「部屋を広く使いたい」「家事動線を改善したい」「ワークスペースがほしい」
そんな想いを形にするのが、間取り変更リフォームの醍醐味です。
プロの設計者と相談しながら、あなたの暮らしにフィットする住まいを見つけてみませんか?
